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zoom RSS 迷走する両立支援 〜今、子供をもって働くということ〜      (萩原久美子)

<<   作成日時 : 2006/10/22 21:05   >>

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【こんな人にオススメ】
 ”どうして子育てしながら働くということが、こんなに大変なんだろう?”を思っている人。
 日本の両立支援がどうなっているか知りたい人。

【本の気持ち】
 萩原さんは読売新聞入社ご2003年よりフリー。労働・児童福祉を中心に家庭と仕事の両立をテーマに渡米。UCバークレー客員研究員。
 国内、米国での数多くの取材をとおして、働く女性の生の声や本音が語られている。
 また、日本両立支援に対する視点が鋭く、現状や課題を把握するにはもってこいの良書である。


 家庭と仕事の両立支援という言葉をよく耳にするようなになった。
 「ワークライフ・バランス」、「ファミリーフレンドリー企業」という言葉とともに、企業の両立支援の取り組みの必要性が強調されるようになった。
 
 これらは少子化の視点から、2003年に成立した「少子化社会対策基本法」、「次世代育成支援対策推進法」、「育児・介護休業法」などが整備されてきた。

 また、男女平等、男女共同参画の視点からは、「雇用機会均等法」などの整備がなされてきた。

 これらの2つの視点は、両立支援を支える両輪ともいえるものである。

 確かにこれらの法整備によって、法の適用のある間は、その恩恵が受けやすくなったのかもしれない。しかし、育児休業からもどった女性たちを待ち受けているものは、

 ・同期入社した人との昇進・昇給の格差
 ・「もうこれまでどうりの残業はできないだろう?」という会社の反応
 ・昇進の見込みのない別の所属への配置換え
 ・夫の協力が期待できないまま、仕事と家事と育児の間で悩み、苦しみ、退職を余儀なくさ れる状況

  「キャリアアップもやりがいのある仕事もなく、家事と育児に疲れて、私はどうすればいいの?」という声が聞こえてくる。
 一度レールを外れたら、正規社員と非正規社員の格差が広がっていて、もうもとにはもどれない日本の社会構造。

 「ワークライフ・バランス」や「ファミリーフレンドリー企業」というアメリカのほんの一握りの
成功事例や考え方のうわべだけを、日本の脆弱な法制度・社会構造の中に導入しても、
よくなるどころか、格差の拡大、固定化につながる危うさがある

 今の働く女性の現状をみて問われるべき問いは、「両立支援は誰のためのものなのか?私たちは本当に幸せか?」なのではないだろうか。

【僕の気持ち+α】
 出生率が下がって、このままでは日本の将来が危ないから子供を生めという。
 かといって子供を生んだら、キャリアの女性でさえも帰るところはない。
 キャリアでなくても、家計を支えるため必死でパートで頑張って働いている人たちと、正規社員との賃金の差は大きく、格差は広がるばかり・・・。
 本当に必要な人の声を聞かずして、この国は美しい国になりえるのだろうか・・
 なんて、僕の杞憂であればよいのだけれど。。。

                【オススメ度】★★★★(両立支援ってこういうことだったのか!?)
 
迷走する両立支援―いま、子どもをもって働くということ
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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私は、萩原さんのお子さんがちゃんと育っているのか心配です。健全に育ってくれることをお祈り申し上げます。
知人
2006/11/10 12:16
西日本新聞(11/14付け)「萩原久美子」さんの名前を拝見し、ピン!ときましたが、検索して経歴を読ませて頂き、やっぱり先生でした♪
英語演劇ではお世話になりました(^^)分かって頂けるかしら?takara

天王寺アカデミー
2006/11/15 20:59
名古屋市鶴舞のつながれっとNAGOYAでは、萩原久美子先生をお迎えして、「迷走する両立支援」の内容をお話しいただく講演会の開催を予定しています。平成19年3月17日の午後です。詳しくは、2月にお知らせをする予定です。お近くの方は、ぜひご来館ください。
つながれっとNAGOYA
2006/11/24 13:39

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